
欧州最大級のメディアアートフェスティバル「アルスエレクトロニカ」が今年も開催されます。
「REPAIR」をテーマにして、9月2日から11日までリンツの街のいたるところで、さまざまな展示やイベントが行われます。
今年は例年と違い、巨大なタバコ工場がメイン会場となっていますが、工場がどのような展示空間になっているのかも注目したい一つです。
日本からも多くのメディアアーティストが出展していますが、ホンダのASIMOも登場する予定です。
今年の見どころをまとめてみました。詳細はウェブをご覧ください。
●オープニング
フェスティバル初日の9月2日は朝から夕方まで展示会場ごとにオープニングレセプションが行われます。「Frozen Music」には、Jemapur、伊藤元気、真鍋大度、石橋素、和田永らも出演します。
●カンファレンス
受賞者が出演する「Prix Forum」など今回も多彩なカンファレンスが開催されます。
●サイバーアーツ展
今回のアルスエレクトロニカの受賞作品展です。国際的な審査委員によって6作品のGolden Nicas(最優秀賞)と、12作品のAward of Distinction(優秀賞)、72作品のHonorary Mentions(栄誉賞)が選ばれています。
●アルスエレクトロニカセンター展示
昨年の1月に新設されたアルスエレクトロニカセンター。展示施設も大幅に拡張されています。
フロアごとに常設展や企画展が行われていますが、ホンダのASIMOが初めて展示されます。
●Japan Media Arts Festival 『ROBOT-ISM』
文化庁メディア芸術の受賞作品や推薦作品を中心とした企画展示を行います。
昨年は、ハウプトプラッツ広場に設けられた巨大ドームにおいて、『Japan Game』と題するゲームに焦点をあてた展示を行いましたが、今年の展示は、Tabakfabrik Linzを会場に、ロボットアニメーションの変遷、歴史や発展をひもといたパネル展示の他、
文化庁メディア芸術祭受賞作品を中心に、ロボットをモチーフにした映像作品などを『ROBOT-ISM』と題して紹介します。
そして、アルスエレクトロニカのアニメーションフェスティバルでは、毎年恒例となっている連携上映イベントとして、第13回文化庁メディア芸術祭で選ばれた各部門の映像作品を上映します。
■アルスエレクトロニカ 2010
Ars Electronica 2010
http://www.aec.at/festival_about_en.php
会期 2010年9月2日(木)~11日(土)
会場 Tabakfabrik Linz 他(オーストリア・リンツ)
■関連情報
・アルスエレクトロニカ 2009 (ブログ)
http://media-arts.cocolog-nifty.com/map2009/2009/09/17-cfd0.html
・アルスエレクトロニカ 2009 (レポート)
http://plaza.bunka.go.jp/information/world/ars2009.php
「ものがたり」セクションの展示作品紹介
ペラ美術館5階の「ものづくり」セクションに引き続き、4階で展示を行っている「ものがたり」がテーマの2つ目のセクションをご紹介します。
このセクションでは、これまでの文化庁メディア芸術祭の受賞作品を中心に、アニメーション作品の絵コンテ、キャラクター設定、場面設定、美術背景や、マンガ作品のカバーイラスト、複製原画、キャラクター設定資料、
そして実際に体験することができるゲーム作品を展示しています。
今回の展示では、こうした制作にまつわるさまざまな資料を展示することによって、作品の制作過程が分かる工夫が凝らされています。
とくに里中満智子氏の『天上の虹』では、マンガ家が1つのページをどのように制作して行くのかを、7つの過程で追いながら見ることができる貴重な資料を展示。
また、世界のさまざまなアニメーションフェスティバルで受賞を重ねている山村浩二さんの『カフカ 田舎医者』や『頭山』のオリジナル絵コンテやイラストも展示されています。そして、富野由悠季監督が手がけた『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Zガンダム』の絵コンテ、場面複製原画、場面画像をそれぞれ対応させながら鑑賞できる展示となっていますが、これほどのボリュームを海外で展示するのはほぼ初めてのことだそうです。
また、実際に手に取ってマンガを読むことができるマンガ閲覧コーナーも設けています。
ゲーム作品の展示では、『New Super Mario Bros. Wii』を大画面のプロジェクションで体験することができます。
今年はトルコにおける日本年にあたるため、トルコ国内では日本のイベントが多く開催されています。イスタンブールにいらっしゃる機会がある方はぜひお立ち寄りください。
■文化庁メディア芸術祭イスタンブール展2010
Japan Media Arts Festival in Istanbul 2010
http://plaza.bunka.go.jp/istanbul/
会期 2010年8月6日(金)~10月3日(日) /月曜日休館
会場 ペラ美術館(トルコ・イスタンブール)
セクション2「ものがたり」出展作品の詳細はこちら
http://plaza.bunka.go.jp/istanbul/exhibition_s2.html

関西では初めてとなる「文化庁メディア芸術祭 京都展」が、いよいよ9月2日から開催されます。
会場となるのは、京都芸術センターと京都国際マンガミュージアム。
伝統文化が息づく京都市の中心部で、近年の文化庁メディア芸術祭における優秀作品の展示・上映が実現します。
メディアアートを中心とした作品展示は京都芸術センターで、マンガ原画等の展示はマンガミュージアムでそれぞれ行います。さらに会期中にはアニメーションやアート映像の上映、シンポジウム、トークショー、出展アーティストによるプレゼンテーションなども開催予定。
京都だからこそ実現できる企画を用意してお待ちしています!
《会期中の開催予定イベント》
座談会「メディアアート一期一会」
出演:吉岡 洋(京都大学教授)、BEACON PROJECT TEAM、
野口 玲一(文化庁芸術文化調査官)
日時:9/4(土) 16:00-18:00
会場:京都芸術センター 和室(4階)
参加方法:当日の朝10:00から1Fフリースペース前受付にて先着順(30名)
に整理券を配布します。
「トークショー」
出演:五十嵐 大介(マンガ家)、江上 英樹(「月刊IKKI」編集長)、
豊田 夢太郎(「月刊 IKKI」編集者)
日時:9/4(土)14:00-15:30
会場:京都国際マンガミュージアム 多目的映像ホール(1階)
参加方法:当日の朝10:00から受付にて先着順(250名)に整理券を配布します。
「シンポジウム」
出演:宮本 茂(ゲームクリエイター)、
養老 孟司(京都国際マンガミュージアム館長)
日時:9/5(日)14:00-15:30
会場:京都国際マンガミュージアム 多目的映像ホール(1階)
参加方法:当日の朝10:00から受付にて先着順(250名)に整理券を配布します。
詳細はこちらから
http://plaza.bunka.go.jp/r/mm.php?p=/kyoto/index.html
忙しい日々の中で、ふと立ち止まって読んでおきたい言葉たち。
あなたは、どの言葉に心を動かされますか?
<Meister Box>
葛西 薫(アートディレクター)インタビュー
「プレゼンの段階では、多くを語らないほうがいいと思うんですよね。
いつもおぼろげな闇を伝えているほうがいい。謎があるとね、人はそのことを考えるようになる」
インタビューページはこちらから
http://plaza.bunka.go.jp/r/mm.php?p=/museum/meister/entertainment/vol4/
<One Step to Exhibition>
横浜トリエンナーレ2008
「会場にただ作品が展示されているのではなく、パフォーマーの身体がかかわる要素を
"くさびのように"打ちつけたい」
(水沢 勉「横浜トリエンナーレ 2008」総合ディレクター)
コンテンツページはこちらから
http://plaza.bunka.go.jp/r/mm.php?p=/museum/oste/vol13/curator.php
<Beyond the Art>
「演劇のポップアート」イッセー尾形(俳優)
「"イッセー尾形の演劇はポップアートだ"といわれたことがある。コーラの瓶を美術館に置くと、
何の変哲もないガラスの容器が、魅力的に見えてくることと関係があるらしい」
コンテンツページはこちらから
http://plaza.bunka.go.jp/r/mm.php?p=/museum/beyond/vol5/

第14回文化庁メディア芸術祭では、引き続き作品の募集を行なっています。
丹精こめた作品、心よりお待ちしております。
作品推薦の募集は、8月25日をもって締め切らせていただきました。
たくさんのご推薦、誠にありがとうございました!
多くの方にご覧になっていただけるチャンスですので、
ぜひご応募、まだまだお待ちしております!
作品募集の詳細はこちらから
http://plaza.bunka.go.jp/r/mm.php?p=/festival/2010/entry/guideline.php
ISEA(International Symposium on Electronic Art)は、1988年から開催され、今年で16回目を迎えます。
アートとテクノロジーに関する新しい考察や方法を共有することを目的に、8月20日から29日まで9日間開催されます。
文化庁メディア芸術祭も作品紹介をします。
詳細はこちらから
http://plaza.map-staff.jp/blog/2010/08/isea-2010.html

人気教育番組『ピタゴラスイッチ』の監修や、近年は美術展への出展作『計算の庭』を生み出すなど幅広い表現活動を行なう佐藤雅彦さん。
そんな彼がディレクターを務めた何ともユニークな展覧会「"これも自分と認めざるをえない"展」が開催中です。会場は、デザインをテーマに毎回独創的な展覧会を企画する21_21 DESIGN SIGHT。
今回の展覧会キーワードは私たち1人1人の「属性」。先端技術とアートが融合した体験型作品、また「属性」に関する示唆に満ちた現代アートにふれることで、意外な驚きに満ちた未知の自分に出会えるかもしれません。
コンテンツページはこちらから
http://plaza.bunka.go.jp/r/mm.php?p=/museum/oste/vol24/

「ものづくり」セクションの展示作品紹介
8月6日からイスタンブール市内中心部にあるペラ美術館で始まった文化庁メディア芸術祭イスタンブール展2010は、2つのセクションで構成されています。
美術館5Fに展示されているセクション1のテーマは「ものづくり」です。このセクションでは、これまでの文化庁メディア芸術祭の受賞作品を中心に、日本的な「ものづくり」を感じさせるような特徴を持つインタラクティブアートやインスタレーション作品が展示されています。
川瀬浩介さんの『ベアリング・グロッケンII』は、地球一丸いと言われているベアリング(剛球)が鉄琴の上を跳ねることによってメロディーを奏でる作品です。その隣には、大きな望遠鏡が設置されています。村上史明さんによるこの『Spyglass』は、中を覗きながら筒に付属するハンドルを回すと、さまざまな風景が次々と展開し、360度のパノラマ風景が鑑賞できます。今回の展示では、実際に訪れたイスタンブールの風景を撮影し、作品の中に新しいバージョンとして取り入れています。
また、明和電機の『Seamoons』は人工声帯がうなり声のような音をたてて歌うマシーンです。そして特に今回は、完成したばかりの新作『オタマトーン・ジャンボ』の初展示を行っています。オープニングの際には、取材陣を前に土佐信道さんがトルコの人なら誰もが知っているトルコ民謡を演奏して会場を沸かせていました。そして壁で区切られた空間に入ると、平川紀道さんの『a plaything for the great observers at rest』が重低音とともに宇宙空間を演出しています。この作品は、地球と太陽を模したデバイスを操作することによって、天動説と地動説を映像によって体験できる作品です。その空間を出て目に飛び込んでくるのが、石橋素さんと真鍋大度さんによるTシャツのインスタレーション作品『Pa++ern』です。
Twitterにコマンドを入力すると、そのコマンドがプログラムによってさまざまな形状に変換されてパターンを作り出します。つくり出されたパターンがTシャツに刺繍されますが、実際にそのTシャツをオーダーで購入することもできるという作品です。
今回は、来場者が入力したパターンによって、Tシャツがさまざまなリズムで左右に動くインスタレーションとなっています。
また、磁気を帯びた黒い流体(磁性流体)が、突起のような形状をとりながらカプセル内の円錐台の上を上昇・下降する児玉幸子さんの『Morpho Tower』に見入る来場者の姿が多く見受けられます。そして、平原真さんと松山真也さんの作品『RGBy the gathering』では、色のついたオブジェをテーブル上に置くと、テーブル内のセンサーがその色を読み取り、その色に関連する画像をサーバーから読み込んでプロジェクションされるという、色がキーワードとなった作品です。
さらに、plaplaxの『hanahanahana』は、前作の『hanahana』をさらにバージョンアップした作品となっています。木の葉型の紙片に香水を吹きかけて、香りセンサーが内蔵されたつぼみのようなデバイスに近づけると、さまざまな色・形の花を咲かせることができます。
また、今回は『TENORI-ON』の展示とともに、内部の構造が分かるように分解パーツが展示されており、256個のLEDがどのように基盤に配置されているかが良く分かります。
会場では、トルコ国外からイスタンブールに観光で来た若者が、連日訪れて作品を楽しんでいる姿がとても印象的でした。
■文化庁メディア芸術祭イスタンブール展2010
Japan Media Arts Festival in Istanbul 2010
http://plaza.bunka.go.jp/istanbul/
会期 2010年8月6日(金)~10月3日(日) /月曜日休館
会場 ペラ美術館(トルコ・イスタンブール)
セクション1「ものづくり」出展作品・アーティスト
『ベアリング・グロッケンII』川瀬 浩介
『Seamoons』、『オタマトーン・ジャンボ』、『オタマトーン』明和電機
『Spyglass』村上 史明
『Pa++ern』石橋 素+真鍋 大度
『Morpho Tower』児玉 幸子
『RGBy the gathering』平原 真+松山 真也
『hanahanahana』plaplax
『TENORI-ON』岩井 俊雄 / 『TENORI-ON』開発チーム代表 西堀 祐
『日々の音色』ナカムラ マギコ / 中村将良 / 川村真司 / Hal KIRKLAND
『ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE.』佐藤 雅彦+ユーフラテス
『Anjyu』大場 康雄
2010年の欧州文化首都の一つであるルール地方で、
ISEA2010(International Symposium on Electronic Art)が8月20日より始まりました。
ドイツでは初めての開催となるISEAは、1988年から開催され、今年で16回目を迎えます。
アートとテクノロジーに関する新しい考察や方法を共有することを目的に、8月29日までの
会期中に、カンファレンス、ワークショップ、展覧会が様々な会場で実施されます。
会場はルール地方のエッセン、ドルトムント、ディスバーグの3つのエリアに分かれています。
今回、文化庁メディア芸術祭は、昨年、ウィーンと横浜で開催されたCODED CULTURES(CC)
との共同企画展「Exchange Emergences」をISEA2010展の一環として開催しています。
ドルトムントにあるギャラリー、Dortmunder Kunstverein で9月4日まで
『Braun Tube Jazz Band』和田永、『Common Flowers / White Out』福原志保 / Georg TREMMEL、
『moids 2.0』斉田一樹+三原聡一郎+むぎばやしひろこ、『Origami Space Race』Saso Sedlacek
の4作品を紹介します。
■ISEA2010(International Symposium on Electronic Art)
http://www.isea2010ruhr.org/
会期:2010年8月20日(金)~29日(日)
会場:エッセン、デュッセルドルフ、ディスバーグ(ドイツ)の各所
■Exchange Emergences
Exhibition ISEA2010 RUHR 内CODED CULTURESと文化庁メディア芸術祭の共同企画
http://www.dortmunder-kunstverein.de/
会期:2010年8月20日(金)~9月4日(土)
会場:Dortmunder Kunstverein (ドイツ・デュッセルドルフ)
展示作品:
和田 永『Braun Tube Jazz Band』(第13回)
福原 志保 / Georg TREMMEL『Common Flowers / White Out』(第13回)
斉田 一樹 + 三原 聡一郎 + むぎばやし ひろこ『moids 2.0』(CODED CULTURES)
aso Sedlacek『Origami Space Race』(CODED CULTURES)
■和田 永『Braun Tube Jazz Band』ライブパフォーマンス
日時:2010年8月23日(月)~26日(木)午後2時~ / 午後7時30分~
会場:Dortmunder Kunstverein(ドイツ・デュッセルドルフ)
関連リンク
CODED CULTURES
http://codedcultures.net/
<Meister Box>
荒木飛呂彦(マンガ家)インタビュー
「"筋肉ムキムキのヒーローだけが強いわけではないだろう"と思っていたんですよ。貧弱な肉体の持ち主でも、自身の弱さを突きぬければ、ヒーローに勝てるかも知れない、と」
インタビューページはこちらから
http://plaza.bunka.go.jp/museum/meister/manga/vol3/
<Next Ages>
関口敦仁(情報科学芸術大学院大学学長、メディア表現研究科教授、美術作家)
「ものをつくる、表現する」
「どんなに外野がとやかく言おうが、自分たちの手で価値を決めたり、楽しさ
をアピールしたりする場がないと、さまざまなコンテンツは育たない」
もっと読むにはこちらから
http://plaza.bunka.go.jp/museum/next_ages/09vol1/
<Beyond the Art>
山下洋輔(音楽家)
「インプロヴィゼーションとユーモア」
「インプロヴィゼーションとユーモアを繋ぐキーワードとして"逸脱
(デヴィエイション)"を提示するのは間違いではなさそうだ」
もっと読むにはこちらから
http://plaza.bunka.go.jp/museum/beyond/vol3/

