イスタンブール展レポート2


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「ものづくり」セクションの展示作品紹介

8月6日からイスタンブール市内中心部にあるペラ美術館で始まった文化庁メディア芸術祭イスタンブール展2010は、2つのセクションで構成されています。
美術館5Fに展示されているセクション1のテーマは「ものづくり」です。このセクションでは、これまでの文化庁メディア芸術祭の受賞作品を中心に、日本的な「ものづくり」を感じさせるような特徴を持つインタラクティブアートやインスタレーション作品が展示されています。

川瀬浩介さんの『ベアリング・グロッケンII』は、地球一丸いと言われているベアリング(剛球)が鉄琴の上を跳ねることによってメロディーを奏でる作品です。その隣には、大きな望遠鏡が設置されています。村上史明さんによるこの『Spyglass』は、中を覗きながら筒に付属するハンドルを回すと、さまざまな風景が次々と展開し、360度のパノラマ風景が鑑賞できます。今回の展示では、実際に訪れたイスタンブールの風景を撮影し、作品の中に新しいバージョンとして取り入れています。

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また、明和電機の『Seamoons』は人工声帯がうなり声のような音をたてて歌うマシーンです。そして特に今回は、完成したばかりの新作『オタマトーン・ジャンボ』の初展示を行っています。オープニングの際には、取材陣を前に土佐信道さんがトルコの人なら誰もが知っているトルコ民謡を演奏して会場を沸かせていました。そして壁で区切られた空間に入ると、平川紀道さんの『a plaything for the great observers at rest』が重低音とともに宇宙空間を演出しています。この作品は、地球と太陽を模したデバイスを操作することによって、天動説と地動説を映像によって体験できる作品です。その空間を出て目に飛び込んでくるのが、石橋素さんと真鍋大度さんによるTシャツのインスタレーション作品『Pa++ern』です。

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Twitterにコマンドを入力すると、そのコマンドがプログラムによってさまざまな形状に変換されてパターンを作り出します。つくり出されたパターンがTシャツに刺繍されますが、実際にそのTシャツをオーダーで購入することもできるという作品です。
今回は、来場者が入力したパターンによって、Tシャツがさまざまなリズムで左右に動くインスタレーションとなっています。

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また、磁気を帯びた黒い流体(磁性流体)が、突起のような形状をとりながらカプセル内の円錐台の上を上昇・下降する児玉幸子さんの『Morpho Tower』に見入る来場者の姿が多く見受けられます。そして、平原真さんと松山真也さんの作品『RGBy the gathering』では、色のついたオブジェをテーブル上に置くと、テーブル内のセンサーがその色を読み取り、その色に関連する画像をサーバーから読み込んでプロジェクションされるという、色がキーワードとなった作品です。
さらに、plaplaxの『hanahanahana』は、前作の『hanahana』をさらにバージョンアップした作品となっています。木の葉型の紙片に香水を吹きかけて、香りセンサーが内蔵されたつぼみのようなデバイスに近づけると、さまざまな色・形の花を咲かせることができます。
また、今回は『TENORI-ON』の展示とともに、内部の構造が分かるように分解パーツが展示されており、256個のLEDがどのように基盤に配置されているかが良く分かります。
会場では、トルコ国外からイスタンブールに観光で来た若者が、連日訪れて作品を楽しんでいる姿がとても印象的でした。

■文化庁メディア芸術祭イスタンブール展2010
Japan Media Arts Festival in Istanbul 2010
http://plaza.bunka.go.jp/istanbul/
会期 2010年8月6日(金)~10月3日(日) /月曜日休館
会場 ペラ美術館(トルコ・イスタンブール)

セクション1「ものづくり」出展作品・アーティスト
『ベアリング・グロッケンII』川瀬 浩介
『Seamoons』、『オタマトーン・ジャンボ』、『オタマトーン』明和電機
『Spyglass』村上 史明
『Pa++ern』石橋 素+真鍋 大度
『Morpho Tower』児玉 幸子
『RGBy the gathering』平原 真+松山 真也
『hanahanahana』plaplax
『TENORI-ON』岩井 俊雄 / 『TENORI-ON』開発チーム代表 西堀 祐
『日々の音色』ナカムラ マギコ / 中村将良 / 川村真司 / Hal KIRKLAND
『ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE.』佐藤 雅彦+ユーフラテス
『Anjyu』大場 康雄

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