いよいよ2月2日からスタートする、第14回文化庁メディア芸術祭。その見どころを、MAP編集部よりお知らせさせていただきます。
今回のメディア芸術祭では国立新美術館に加えて、東京ミッドタウンでも展示や上映があります。東京ミッドタウンのガレリア地下1階には、アート部門大賞を受賞した『Cycloïd-E』が展示。水平方向に連結した5本の金属の筒が回転しながら、先端のスピーカーから音を発する大型の彫刻作品です。その圧倒的な存在感は現場でしか体験できません。
国立新美術館2階の企画展示室では、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に応募があった2,645作品から選ばれた約170作品を一堂に集めて展示しています。部門ごとの展示も充実していますが、4部門の作品を通して見ることで、今の時代を感じていただけるのではないかと思います。
アート部門の展示は、グラフィックやデジタルフォトから始まり、映像、Webと続いたあとに、大きな空間にインタラクティブアートやインスタレーション作品を配置。メディアの多様化やテクノロジーの進化と、社会の変容を反映した作品を体験することができます。国際化が最も進んでいる部門でもあり、海外作品も多く含まれています。
『Cycloïd-E』作者:Michel DÉCOSTERD / André DÉCOSTERD ©Cod.Act
アート部門のエリアを抜けるとマンガ部門です。歴史ものからSF、そして身近な生活を描いたギャグマンガまでさまざまな作品が登場。大賞『ヒストリエ』などの受賞作品は原画や貴重な資料を展示します。精緻に描かれた原画からは作者の技や、込められた思いまでを感じられ、単行本とは違った迫力があります。また、受賞作品と推薦作品すべてを読むことができる閲覧コーナーも用意しています。
『ヒストリエ』作者:岩明 均 ©岩明 均/講談社
続くアニメーション部門では、受賞作品の設定資料や絵コンテを豊富に展示しています。また、国立新美術館の講堂と東京ミッドタウンのカンファレンスでは、選ばれたアニメーション作品を連日上映。テレビアニメーション作品として初めて大賞を受賞した『四畳半神話大系』は全11話をまとめて上映します。また、海外のアニメーション映画祭のプログラムもあります。
『四畳半神話大系』作者:湯浅 政明 ©四畳半主義者の会
エンターテインメント部門は、ゲームやWeb、ミュージックビデオ、キャラクター、アプリ、立体映像など、多様なジャンルを含んでいるのが特徴ですが、今年も世界の最先端を一挙に体験できる構成です。大賞『IS Parade』や,審査委員会推薦作品『TEAMLAB HANGER』など、メディアアートとエンターテインメントの両方で活躍している作家の作品などにも注目していただきたいと思います。
『IS Parade』作者:林 智彦/千房 けん輔/小山 智彦 ©KDDI株式会社
以上4部門のご紹介をしてきましたが、いずれの部門でも従来の枠組みにとらわれず、ジャンルを越えた作品を数多く見ることができるのが、メディア芸術祭の大きな魅力であると思います。
今回からUstreamでのライブ中継等も取り入れて、ネットでの情報発信にも力を入れていますが、リアルに作品を鑑賞できるこの機会に、ぜひ会場に足を運んでみてください。
▼第14回文化庁メディア芸術祭 開催概要
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2010/outline/

