「メディア芸術クリエイター育成支援事業」は、文化庁メディア芸術祭において受賞作品や審査委員会推薦作品に選ばれた若手クリエイターの創作活動をサポートするプロジェクトです。選出された6企画に関して、11月に行われた進捗報告会をレポートします。
現在、各クリエイターは、2月22日(水)から3月4日(日)まで開催される文化庁メディア芸術祭会期中の成果発表を目指して、制作に取り組んでいます。
発表まで約3カ月となり、スケジュールに焦りを覚えるクリエイターもいるなかで、津島さんの『Phenom of Tranquility』は、ほぼ完成の状況まで制作が進み、11月9日から19日の10日間、個展『凪の静寂に』で展示されていました。そのため、原田大三郎委員のへの進捗報告は、実際の展示を見ながら行われました。

展示は、3つの要素で構成されています。正面には、曲面スクリーンに映されるインスタレーション映像、左側にはフラットディスプレイに映し出されるインタビュー映像。そして、右側には3枚の写真パネルです。展示スペースに合わせて制作された曲面スクリーンには、オランダの風車群などの景色と日本の浜岡原発の景色が左右に対比するように映し出されています。上映されている風景は、津島さんが実際に浜岡、およびオランダで撮影し、編集したものです。インタビュー映像には、風を動力に、まるで生物のように動く立体彫刻作品で知られるオランダのアーティスト、テオ・ヤンセンが登場。インタビューに応じたコメントに、今回の津島さんがつくった作品のコンセプトが込められているということでした。

実際、作品をみた原田さんからは、「インタビュー映像と風景映像をミックスさせたドキュメンテーション映像を編集して上映する方法も考えられる。」と2月の発表に向けた提案が伝えられました。2月にはどのような形で成果発表されるでしょうか。制作はまだ続きます。
▼前回の活動レポート
第1回活動レポート:津島 岳央 『Phenom of Tranquility』
▼「第2回活動レポート」一覧
津島 岳央 『Phenom of Tranquility』
真鍋 大度『pub-bio(public bio data)』
大山 慶 『放課後』
ナガタ タケシ/モンノ カヅエ(トーチカ)『PiKA PiKA2011: SUN LIGHT DOODLING PROJECT』
四宮 義俊/皆川 真紀 『ファッジ』
藤木 淳 『ゲームキョウカイ』

