【海外参加事業】「アヌシー国際アニメーション映画祭」レポート

世界最大規模と謳われる国際的なアニメーション映画祭、「アヌシー国際アニメーション映画祭」が、2011年6月6日から11日、フランス東部のアヌシーで開催されました。かの有名なカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立し、1960年に設立された歴史あるこの映画祭は毎年この時期に行われており、今年初めて文化庁メディア芸術祭も出展しました。

アヌシーはスイス国境のほど近く、世界屈指の透明度を誇ると言われるアヌシー湖のほとりに位置する自然豊かな街。年に一度の国際的な大イベントとあって、メイン会場の「Bonlieu」周辺を中心に、街中が映画祭ムード一色となりました。初日には第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門でも優秀賞を受賞した『カラフル』の上映が行われ、原恵一監督は紙飛行機が散らばるステージに登場。同映画祭では、賞賛の意味を込めてステージに向かって紙飛行機を飛ばす慣習がいつの間にか定着しているのだということです。

同映画祭は「Mifa」というアニメーションの見本市を併催しており、今年は世界各国から2300を超える人や450もの登録企業が集結し、230以上のバイヤーが来場しました。文化庁メディア芸術祭もブースを出展し、メディア芸術祭のさらなる周知を図りました。


ここまでの様子 ダイジェスト

また、株式会社バンダイナムコゲームスの新作『鉄拳 BLOOD VENGEANCE』の発表会も開かれ、脚本家の佐藤大氏、プロデューサーの水島能成氏らが参加し、制作過程などを説明しました。


記者会見の様子、佐藤大氏、水島能成氏インタビュー

今回のアヌシー「Mifa」で最も大きな注目を浴びたのは、松本零士氏原作の「キャプテンハーロック3D」の制作発表会。松本氏も現地入りし、積極的に作品のPRを行いました。フェスティバルのメインシアターで行われた、松本氏の講演には大勢のファンが詰めかけ、松本氏がステージに登壇する際には、集まったファンが総立ちになって迎えるなど、会場は大きな熱気に包まれました。


松本零士氏インタビュー

アヌシーの中心部にある広大な公園では、アニメーション上映やフランスで著名なアーティストによる無料の野外ライブが連夜開かれていました。映画祭関係者だけでなく一般市民も自由に楽しめるイベントとあって、巨大スクリーンでの上映を一目見ようと街中の若者が集まり、交通規制もされるほどの盛り上がりを見せていました。

6日間で来場者は12,000人という大盛況のうちに同映画祭は閉幕。短編部門のグランプリはPatrick Jean氏の『Pixels』、長編部門のグランプリにはJoann Sfar、Antoine Delesvaux監督の『Le Chat Du Rabbin』が受賞したほか、日本勢からは原監督の『カラフル』は長編作品特別賞と観客賞の2冠を達成しました。


原監督受賞

■アヌシー国際アニメーション映画祭
会期:2011年6月6日~11日
会場:Bonlieu他、市内各所

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